今回のおすすめはブルゴーニュの北、シャブリにほど近いコート・ドーセールのシャルドネです。
このあたりではブルゴーニュで唯一ソーヴィニヨン・ブランの栽培が認められたサンブリが（地味に）知られるところですが、コート・ドーセールのシャルドネにも（地味に）秀逸でコスト・パフォーマンスに優れた掘り出し物が隠れています。
ベルサンはビオロジックで栽培した葡萄をオーク樽とステンレスタンク半々で発酵、熟成の後アッサンブラージュして瓶詰め。
このあたりの妙も良いあんばいに個性を醸しています。
花崗岩を削ったようなさらさらのミネラル。
蜂蜜漬けのレモンと、レモンの白い花の花粉の香り。
蜜っぽいリンゴの果実感とビターなミネラルの旨み、アフターに向かってのボンタン飴を思わせるほにょんと甘く優しいニュアンスがあとを引きます。
食欲をそそるフレッシュな酸とじわりと広がる旨みの層が、蒸し牡蠣を醤油でカリッとソテーしてレモンをキュッと絞ったひと品なんかと、ドンピシャです。
ウメェ～～～！！！ （2015年1月）