コレクション: 長野
日本ワインの生産量2位、ワイナリー数2位(62軒)(2022年国税庁発表データ)。
GI Nagano (2021年取得)
周囲を3,000m級の山々に囲まれ、全体的に標高が高く、内陸性の気候を持つのが長野県です。この気候は雨が少なく冷涼で乾燥したヨーロッパのワイン銘醸地に近く、大きな気温の寒暖差も持つため、特にメルロやシャルドネなどのワイン用ぶどうの産地として高いポテンシャルを持っています。
長野県は元々は赤玉スイートワインなどの甘味果実酒の原料ぶどうの産地として発展したため、現在でも生産量が多いのはコンコードやナイアガラなどのアメリカ系ぶどうですが、近年はワイン用ぶどうの栽培面積が急激に増加しています。この背景には長野県が2013年に発表した「信州ワインバレー構想」などの県の支援も影響しています。この構想では県内を4つのワインエリアに分類し、産地化を目指しています。4つのバレーは北から「千曲川」「日本アルプス」「桔梗ケ原」「天竜川」ですが、特に千曲川ワインバレーのワイナリーの増加が顕著で、歴史的な産地である桔梗ケ原ワインバレーと並んで、2大産地を形成しつつあります。新しい生産者が次々と登場する最注目の産地と言えると思います。