近年ブルゴーニュを飲む機会、飲める機会がめっきり減りました。
そんな中で登場した偉大なるヴィンテージとの呼び声高い2022年 温暖化もあり、全房率を高めている生産者も増えているなかで徐行をする生産者というのは結構少ないのではないかと思います。
そんな2022年×全除梗はどうなのよ。と、ヴィンテージの傾向を知る上でもということでこちらをチョイスしました。
ちょっとしか飲んでいない予備知識としては、果実味たっぷりにも関わらず、甘さが抑えられている、つまり酸とタンニンも豊富で高いところでバランスが整っている。ルイジャドいわく、ネオクラシック。つまり新時代のクラシックとはこれだということらしいです。
ブルゴーニュといえば赤い果実の年、紫の果実の年、黒い果実の年とが大きく分けるとあると思っています。ただこのワインはすべての果実が揃っている感覚。
その分、色から連想される果実がそれぞれ感じられ、複雑味はばっちり。
酸も高いですがバランスがよく、タンニンはしっかり溶け込んでいますが、アフターにかけてグッと鉄分のようなタンニンを感じられます。
素晴らしいポテンシャルを感じる一方で、親しみやすさはあまりないので、料理はしっかり用意してあげたほうがよさそう。
晴れの日や、これからは年末年始のちょっと贅沢したい日に。2022年のジヴリ優良生産者のローランムートンをぜひお試しあれ。
（2024年10月）