ワインが太ると言われる主な理由
巷で「ワインが太る」と言われる、よくある理由は「甘口ワイン」「高カロリーなおつまみや食事とよく合うため」などが挙げられます。順に解説していきます。
甘口ワインの流行
かつて日本で普及したワインの多くは甘口ワインなので、結果的に「ワインは甘くて太りやすいもの」というイメージが一般的に広まりました。辛口ワインが市場の主流となった現在でも、そのイメージのままの人が多い可能性があります。
また、甘口ワインと辛口ワインで糖質やカロリーはどう違うのかを明確に知っている人が少ないため、ワイン=太りやすいと感じてしまうのかもしれません。
高カロリーなおつまみや食事とよく合う
ワインは料理とのペアリングを楽しむお酒です。とくにパスタやピザ、クリーム系のソースを使った料理など、高カロリーな食事との相性が良いため、「ワインを飲むと太る」とされる一因になっています。
また、アルコールの持つ食欲増進効果も食べ過ぎを助長することがあり、つい食べ過ぎてしまうといったケースも見受けられます。
ワインのカロリー
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前述した理由から太りやすいと思われがちなワインですが、実はワインのカロリー自体はそれほど高くありません。甘味の強いワインを除けば、比較的低カロリーなのが特徴です。
他のアルコールと比較したカロリーや、誤解されがちな「エンプティカロリー」の概念についても解説していきます。
他のアルコールと比較したカロリー
文部科学省が公表している「食品成分データベース」(出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)によると、ワインのカロリーは以下の値が目安になります。
他のアルコールのカロリーと比較しても、甘口タイプのワインは125kcalとやや高めですが、そのほかのワインのカロリーはアルコールの中でもそれほど高くはありません。
飲料 | カロリー (100mlあたり) |
---|---|
白ワイン | 約75kcal |
赤ワイン | 約68kcal |
ロゼワイン | 約71kcal |
スイートワイン | 約125kcal |
ビール | 約39–62kcal |
日本酒 | 約102–107kcal |
焼酎 | 約144–203kcal |
ウイスキー | 約234kcal |
エンプティカロリーの誤解
「アルコールはエンプティカロリー」とよく言われますが、これは「空っぽ」を意味する「empty」を使った表現ですが、「カロリーがない」のではなく「栄養が少ない」ことを指しています。
前述のとおり、ワインには少なからずカロリーがあるため、過剰に飲みすぎると太る要因にはなります。「エンプティ―カロリーだからどれだけ飲んでも大丈夫」という間違った認識をせずに、正しい知識を持ってワインを嗜むことが重要です。
ワインの糖質
一般的に、ワインの糖質は、甘味や果実感の強いものほど高い傾向にあります。同じワインの中でも、白ワインや赤ワインに比べると、ロゼワインや甘口ワインの方が糖質が高いです。
他のアルコールと比較した具体的な数値や、血糖値との関係性を交えながら、以下で解説していきます。
他のアルコールと比較した糖質
文部科学省が公表する「食品成分データベース」(出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)に基づくワインの糖質は、以下の値が目安になります。
飲料 | 炭水化物(糖質+食物繊維) (100mlあたり) |
---|---|
白ワイン | 約2.0g |
赤ワイン | 約1.5g |
ロゼワイン | 約4.0g |
スイートワイン | 約13.4g |
ビール | 約3.1–4.9g |
日本酒 | 約3.6–4.9g |
焼酎 | 約0g |
ウイスキー | 約0g |
ワインと血糖値の関係
実は、ワインは「血糖値を下げる働き」を持つことが科学的に証明されています。
アメリカの臨床栄養学会誌に寄せられた論文では、白ワイン(辛口)は、他の飲食物に比べて、摂取後の血糖値がほとんど上昇せず穏やかに下降したことが記されており、血糖値が気になるお酒好きの方にとっても、ワインは親しみやすい飲み物といえます。
ダイエットを意識した太りにくいワインの飲み方
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心置きなくワインを楽しみたい方に向けて、太りにくいワインの飲み方を紹介します。ダイエットや健康を意識している方は、以下のポイントを参考にしてみてください。
なるべく低カロリーなワインを飲む
カロリーを気にしている場合は甘口ワインを避け、辛口の白ワインや赤ワインをセレクトすると良いでしょう。
また、白ワインや赤ワインをそのまま飲むのではなく、炭酸で割って「スプリッツァー」「スプリッツァー・ルージュ」のようなワインカクテルとして楽しむことで、さらにカロリーを抑えられます。
飲むタイミングを選ぶ
カロリーや糖質はそれほど高くないワインですが、飲むタイミングには気を付ける必要があります。たとえば食前酒にワインを飲むと、胃腸が刺激され食欲がいつもより増してしまうなどのケースが見受けられます。
その結果、食事やおつまみをつい食べ過ぎてしまう恐れがあるので、昨今浸透している「ベジファースト」の考えに沿って、食事の最初のひと口目には野菜を取るとよいでしょう。
適量を飲む
いくらカロリーや糖質が低いワインでも、飲みすぎてしまうと肥満のもとになります。あくまでも適量を目安に嗜むように心がけることが重要です。
1日の摂取量は、厚生労働省が提唱する「健康日本21(第二次)」をもとにすると、「一日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」を超えないことがひとつの基準となっています。
ワインの種類によって若干異なりますが、一般的なワインであればおよそ「1日に2杯まで」をひとつの指標にするとよいでしょう。
低カロリーなおつまみと合わせる
ワインと合わせるおつまみも、高カロリーなものはなるべく避けた方が無難です。太りたくない方は、食物繊維が豊富な野菜や、ヘルシーで高たんぱくな食材を使った料理を積極的にチョイスするとよいでしょう。以下でおすすめのレシピを紹介するので参考にしてみてください。
ワインに合う低カロリーなおつまみ
ワインと一緒に楽しめるヘルシーで簡単なおつまみレシピを2つ紹介します。
野菜スティック
芋類や根菜類は避けて、トマトやキュウリ、葉野菜を食べやすいサイズにカットして、お好みのソース類にディップしながら食べましょう。ソースもできるだけヘルシーなものにして、マヨネーズを使う場合はカロリーカットタイプを選ぶなど、工夫してみましょう。素材の味をダイレクトに楽しめるので、シンプルに少量の塩で楽しむのもおすすめです。
サラダチキン
低カロリーで脂肪の少ない鶏むね肉やささみを使ったサラダチキンも、ヘルシーなおつまみの代表格です。
塩茹でしたチキンをほぐして、ローカロリータイプのドレッシングをかければ、高たんぱくで食べ応えのあるおつまみが完成します。ドレッシングのタイプによって白ワインやロゼワインと幅広くペアリングが楽しめます。
ダイエット中の方におすすめのワイン3選
ダイエット中の方にも楽しみやすい、甘味の少ないヘルシーなワインを3本紹介していきます。
アロイス・ヘレラー グリューナー・フェルトリーナー 2022
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リピーターが多く、幅広い層から多くの支持を集めている人気の辛口ワイン。酸の味わいが口内を引き締めて、サラリと飲めるミディアムボディです。
リーズナブルな価格帯なのでデイリーワインとしてもおすすめですが、飲みやすい上大容量のため、飲み過ぎ注意です。1日2杯を目安に楽しむようにしましょう。
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地元の人たちに愛される、1リットルサイズの綺麗なワイン
中央葡萄酒 グレイス グリド甲州 2023
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キリッとした爽快な酸味が特徴の甲州を使った辛口白ワイン。ワイナリーは、数々のコンクールで受賞された華々しい経歴を持つ中央葡萄酒造です。
生産地である山梨県の郷土料理や山菜との相性もよいため、和食と一緒に楽しみやすいのが特徴です。
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甲州の特徴を最も引き出したワインの一つ
シャトー・フォングラーヴ ボルドー・ルージュ 2018
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重すぎないミディアムボディの飲み口としっかりとしたタンニンを感じる正統派な味わいが特徴の赤ワイン。
出汁の旨味との相性がよく、ヘルシーな鍋料理のような和食にも合わせやすい一本です。2000円以下で買えるリーズナブルな価格もうれしいポイントです。
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おすすめオーガニックワイン、赤ワインシャトー・フォングラーヴ ボルドー・ルージュ 2018
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メルロ他 メルロ他
ミディアムボディで親しみやすい飲み口
まとめ
ワインは適切な選び方と飲み方を意識すれば、健康やダイエットの妨げになることはありません。本記事で紹介したポイントを参考に、ワインをヘルシーに楽しんでみてはいかがでしょうか?
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