1. ラザニアとは?
ラザニアとは四角いシート状のパスタを使った料理です。このパスタの間にミートソースやホワイトソース、チーズを重ねてオーブンで焼き上げる家庭でも作れる大皿料理の一つです特に冬の温かみのある料理として、クリスマスやホームパーティーのメインディッシュにも最適です。大勢でシェアして食べられるため、家族や友人との集まりにぴったりな料理です。
また、ラザニアはバリエーションが豊富で、ミートソースだけでなく、野菜や魚を使ったものも存在します。たとえば、野菜ラザニアやシーフードラザニアなど、さまざまなアレンジができるのも魅力の一つです。
ラザニアの起源
ラザニアはイタリアの伝統的な料理として有名で、特にカンパーニア州ナポリが起源とされています。名前の由来は、古代ローマ時代に使用されていた浅い料理鍋「ラサヌム(lasanum)」からきています。
この「ラサヌム」を使って作られた料理が、現代のラザニアの原型となったと言われています。
2. ラザニアとグラタンの違い
ラザニアに似た料理として、日本でよく知られているのがグラタンです。しかし、この二つの料理には明確な違いがあります。
ラザニアはイタリア料理で、平たいパスタを使い、ミートソースやホワイトソースを挟んで重ねてオーブンで焼く料理です。
一方でグラタンはフランスが発祥で、オーブンで表面に焦げ目を付けた料理の総称です。グラタンはラザニアと同じように、ソースやチーズを使って焼き上げますが、平たいパスタは使いません。グラタンには、マカロニを使ったものや鶏肉やシーフードを具材にしたものが一般的です。
ラザニアはパスタを使ったイタリア料理、グラタンはフランス料理としてそれぞれ異なる発祥を持つ料理です。
3. レンジで簡単!ミートソースとホワイトソース
ラザニアの美味しさの決め手は、ミートソースとホワイトソースです。これらのソースを手作りするのは難しいと思われがちですが、実は電子レンジを使って簡単に作れます。以下でレシピをご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
ホワイトソース
<材料>4人分
- 有塩バター 40g
- 薄力粉 大さじ4
- 牛乳 400㏄
- コンソメ 小さじ1
- 塩コショウ 少々
①耐熱容器に有塩バターと薄力粉を入れて泡立て器で混ぜ、レンジ600Wで20秒加熱する
②牛乳をダマにならないように少しずつ入れて、なめらかになるまでしっかり混ぜる
③ふんわりとラップをし、再び600Wレンジで3~5分加熱する
④塩とコショウで味を整える
ミートソース
<材料>4人分
- 牛ミンチ 200g
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個分
- にんにく(みじん切り)1片
- ケチャップ 90g
- 塩 小さじ1/2
- コショウ 少々
- オリーブオイル 大さじ1
①材料を耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて、9分加熱する
②軽くかき混ぜる
4. ラザニアは代用できるの?
ラザニアのパスタがない場合、他の食材で代用することができます。以下のような代用品が人気です。
餃子の皮や春巻きの皮:小麦粉から作られているため、ラザニアの代わりに使用可能です。
餅:モチモチした触感がラザニアの層に近いものが得られます。
豆腐:低カロリーでヘルシーなラザニアを作りたい場合にぴったりです。
野菜(ナスなど):野菜を使うとラザニアがより軽くヘルシーに仕上がります。
これらの代用品を使うことで、ラザニアを簡単に作ることができます。
5. 代用品を使ったラザニアのレシピを紹介
代用品を使ったラザニアのレシピを紹介していきます。
餃子の皮で簡単ラザニア
餃子の皮を使って、ラザニアのモチモチ触感を手軽に再現できます。餃子の皮ならゆでるひと手間を省けるので気軽に作ることができます。お手持ちの耐熱容器の大きさによって、餃子の皮の枚数を変えてください。
<材料>4人分
- 餃子の皮 24枚
- ミートソースとホワイトソース(先述した「レンジで簡単!ミートソースとホワイトソース」のレシピを利用)
- とろけるチーズ 80g
①耐熱容器に、ホワイトソース、ミートソース、餃子の皮(1段につき4枚使用)の順に重ねていき、最後がミートソースで終わるようにする
②とろけるチーズをのせて、200℃のオーブン(又はトースター)で15~20分、チーズに薄く焦げ目がつくまで焼く(途中で焦げそうならアルミホイルをかぶせる)
ナスを使ったトロトロのラザニア
ラザニアの代わりに、縦に薄くスライスしたナスを使用することで、ナスのトロトロの触感が楽しめます。小麦粉でなく野菜を使うのでヘルシーなのも嬉しいポイントです。
<材料>4人分
- ナス 6本
- ミートソース(先述した「レンジで簡単!ミートソースとホワイトソース」のレシピを利用)
- とろけるチーズ 80g
- オリーブオイル 小さじ1
- 塩コショウ 少々
①ナスは縦に4枚にスライスし、塩水にさらして水気を切る
②フライパンにオリーブオイルを熱し、①のナスを中弱火でやわらかくなるまで焼く
③耐熱容器に、ナス、ミートソース、チーズの順に重ね、200℃のオーブン(又はトースター)で15~20分、チーズに軽く焼き目が付くまで焼く
餅を使ったモチモチのラザニア
しゃぶしゃぶ用の薄い餅を、ラザニアに見立てたレシピです。通常のラザニアよりも、食べ応えがあるので満腹度も高いメニューです。
<材料>4人分
- しゃぶしゃぶ用の餅 16枚
- ミートソース(先述した「レンジで簡単!ミートソースとホワイトソース」のレシピを利用)
- とろけるチーズ 80g
①耐熱皿にミートソース、餅の順に重ね、一番上がミートソースになるようにする
②とろけるチーズをかけ、200℃のオーブン(又はトースター)でチーズに軽く焦げ目がつくまで焼く
豆腐のフワフワなラザニア
低カロリー・低脂肪な豆腐を使って代用することで、通常のラザニアよりも軽くてヘルシーな料理に仕上がります。豆腐は良質なたんぱく質を豊富に含んでいるため、栄養バランスに優れているラザニアです。
<材料>4人分
- 木綿豆腐 2丁
- ミートソース(先述した「レンジで簡単!ミートソースとホワイトソース」のレシピを利用)
- とろけるチーズ 80g
①豆腐は水切りし、1cmの厚さの薄切りにする
②耐熱容器にミートソース、ホワイトソースを各1/3を入れ、豆腐を半量重ねる
③②を繰り返した後に、ミートソース、ホワイトソースを重ね、とろけるチーズをのせる
④230度のオーブンで10~15分程度、チーズに軽く焦げ目がつくまで焼く
うどんで簡単ラザニア
うどんでも簡単にラザニアが作れます。
<材料>2人分
- 蒸しうどん(みじん切り) 1玉
- ミートソース(先述した「レンジで簡単!ミートソースとホワイトソース」のレシピを利用)
- とろけるチーズ 50g
①耐熱容器にうどん1/2玉、ホワイトソース、ミートソース、チーズの順に重ね、残りも同様に重ねる
②200度のオーブン(又はトースター)で15~20分焼く
6.ラザニアとイタリアワインは相性が良い
ワインと料理のペアリングの基本の一つが、「同じ産地で合わせるというのがあります。ワインも料理もその土地の影響を受けているため、自然に相性が良くなるというわけです。
イタリアの伝統料理である「ラザニア」もその理論でいくと、イタリアワインと相性が良いです。特にミートソースソースやホワイトソースを使ったチーズたっぷりの濃厚な味わいは、しっかりとした味わいの赤ワインと合います。
7. ラザニアと合うイタリアワイン3選
ラザニアと合うイタリアワイン3選を紹介していきます。
ラ・トッレ・アッレ・トルフェ キャンティ・コッリ・セネージ 2021
イタリア・トスカーナ州の赤ワインで、活き活きとしたニュアンスを出すために、セメントタンクで発酵、熟成をしています。サンジョヴェーゼを主体に、カナイオーロ、コロリーナ
を巧みにブレンド。果実味、酸味、渋みのバランスがとれたワインに仕上がっています。
バディア・コルティヴォーノ キャンティ・クラシコ 2020
イタリア・トスカーナ州の赤ワインで、完熟した果実の香りと、複雑味が特徴的です。フルボディの濃厚でコクのある味わいですが、酸が適度に感じられ、丸みのある印象に仕上がっています。
ラザニアはもちろん、トマトソースのパスタやピザとの相性も良いです。
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赤ワイン
バディア・コルティヴォーノ キャンティ・クラシコ 2020
赤ワインイタリア/トスカーナ州通常価格4,840 円 (税込)通常価格単価 あたり残り4個
750ml、サンジョヴェーゼ他、ミディアム 750ml、サンジョヴェーゼ他、ミディアム
しなやかなタンニンを持つキアンティ
カステッリ・マルティノッツィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2019
モンタルチーノ地区で最も歴史のある生産者が手がける伝統的なブルネッロ。
素朴で優しい味わいで、ほのかな甘みも感じられる赤ワインです。しっかりとしたタンニンがありながらもなめらかな味わいに仕上がっており、力強さとエレガントさのバランスが良い一本です。ラザニアのほか、牛肉のビステッカや赤ワイン煮込みに合わせるのもおすすめです。
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赤ワイン
カステッリ・マルティノッツィ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2019
赤ワインイタリア/トスカーナ州通常価格7,150 円 (税込)通常価格単価 あたり残り20個
750ml、サンジョヴェーゼ、ミディアム 750ml、サンジョヴェーゼ、ミディアム
モンタルチーノ地区最古の生産者が造る伝統的ブルネッロ
8. まとめ
ラザニアは簡単なソースレシピや代用品を使って、自宅でも手軽に楽しむことができます。また、ラザニアに合うイタリアワインを合わせることで、より一層料理の美味しさを引き出すことができます。ぜひ、今回紹介したレシピやワインを参考にして、自宅でのラザニアとワインのペアリングを楽しんでみてください。