虎ノ門本店バイヤーおすすめ
「この秋飲んでほしい」ワインを、
スタッフが飲んでみた

2023.11.01

THE CELLAR online store スタッフ

市川 瑠衣
こんにちは、カーヴ・ド・リラックスの市川です。
ワインが好きでこの業界に入りましたが、ワインについてはまだまだ初心者。
美味しいワインが飲みたいけれど、どれを選んだらいいかわからないという方のお気持ち…すごくわかります!
ワイン選びって難しい!でも美味しいワインが飲みたい! …ということで、
当店バイヤー4名に「今飲んで美味しい!秋に飲みたい」おすすめワインを1本ずつセレクトしてもらいました。
各ワインの特徴について学びながら飲み比べてみましたので、ワイン選びの参考にしてみてください。

「この秋飲んでほしい」ワインを、スタッフが飲んでみた

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1. 【バイヤー本名セレクト】ベティッグ ヴィーノ・デ・プエブロ ピノ・ノワール 2022

<バイヤー本名's コメント

このベティッグは旧世界のピノノワールが好きな方にも自信を持ってお勧めできる素晴らしいピノ・ノワール。
初めて試飲会で飲んだ時は痺れましたね!
チリといえども最も南極に近い冷涼な土地で生まれるピノ・ノワール。酸のバランスと透明感のあるピュアな果実。
みずみずしいテクスチャがとてもこの価格とは思えないほど!
ブルゴーニュの価格高騰著しい中で、「やっぱりピノ・ノワールがいいんだよ・・・」と苦しい思いをしているピノ・ノワールラヴァーな皆様。
ぜひこちらのワインを常備していただければと思います!それくらいおすすめです!

1本目はチリのピノ・ノワール。
温暖なチリでは、一般的にブルゴーニュよりも熟したブドウが出来上がり、甘さが際立つチャーミングなワインに仕上がると言われていますが、
こちらはチリの最南端のマジェコ・ヴァレーにある「トライゲン村」で造られたもの。
チリにありながらブルゴーニュより冷涼な地域で造られたワインはどんなお味なのでしょうか…?

~~~早速飲んでみました~~~

香りの第一印象は「木の香り」。スモーキーな印象が強いです。
スワリングするとスミレやバラの香りが立ち上ります。余韻には赤系果実。
果実味よりも、森や土、鉄っぽさを感じるとても複雑な味わいのワイン。
一口飲むごとに、もう一口試したくなってしまう魅力が詰まったワインでした!

 

2.【バイヤー千田セレクト】ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト  パヴィヨン・デュ・ラック ボルドー・ブラン 2021

<バイヤー千田's コメント

2021年は冷涼で白ワインがとても美味しいヴィンテージでした。
こちらのボルドーブランは、青草の爽やかな香りと柑橘のアロマ、そして綺麗な酸が魅力です。
お出汁との相性が良いため、寄せ鍋やレモンを添えた和食にもよく合うのが個人的なおすすめポイントです。

2本目はボルドーのソーヴィニヨン・ブラン。
5大シャトーの一つ「シャトー・ラフィット・ロートシルト」など、
名門シャトーを世界に数多く所有するロートシルト家が経営する【ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト】。
偉大なシャトーの技術を基に作られた、デイリーワインシリーズです。期待大!

~~~早速飲んでみました~~~

第一声は「わ、いい香り!」でした。
グラスに注いだ瞬間から華やかないい香りが広がります。甘さを含む柑橘系の香りと少し草っぽい香りも。
バイヤーコメントにもありますが、酸がとても綺麗で、砂糖漬けのレモンを食べた後のような余韻を感じます。
暖かい寄せ鍋に、冷たく冷やしたこのワインを併せたらきっと口福ですね。

 

3.【バイヤー石田セレクト】デ・コニェット ミュスカデ  セーヴル・エ・メーヌ・キュヴェ・セレクション・デ・コニェット 2020

<バイヤー石田's コメント

秋だけのおすすめ!というわけではないのかも知れませんが……私が年中飲みたい、と思うほど好きなワインはこちら。
いわゆる白ワインに合う料理とであれば何でも合っちゃうという優れもので、
個人的には、ワインと合わせるのが難しいとされる川魚や普通に貝類などの料理との合わせがおすすめです。
もちろん、単体で飲んでも美味しい!お財布にも優しいワインです。
スッキリ、フルーティー、優しい果実味、UMAMI……昔っから好きです、このワイン。

3本目はフランス、ロワール地方のミュスカデ。
こちらは手摘みで収穫したブドウを用い、伝統的なシュール・リー製法で作られたワイン。
シュール・リーとは発酵後の白ワインを澱の上で熟成させる醸造方法のこと。
低温で長期間、澱と接触することにより、澱に含まれるアミノ酸などの旨み成分がワインに溶け出し、香りやコクが加わります。

~~~早速飲んでみました~~~

先ほどのソーヴィニヨン・ブランと打って変わり、なるほど、こちらは旨味系ワイン。
リンゴやマスカット、白い花の香りと混ざって、酒粕やパンのような香りがします。これがきっと「シュール・リー」由来の香りなのですね!
とても優しい味わいで、じわぁっと染みてくる感じ。余韻には苦みと少しの塩味が残ります。
冷たく冷やして飲むより、少し温度が上がってからの方が美味しい気がしました。ゆっくりと飲みたいワインです。

 

 

4.【バイヤー菅原セレクト】E.ギガル タヴェル ロゼ 2021

<バイヤー菅原's コメント

このワインは近頃流行りのすっきりタイプとは違って飲みごたえ抜群のロゼ。
「普段はさほどロゼを飲まないけれどタヴェルは好き」という方も多い気がしています。
熟したイチゴやバラのような心弾む風味、程よい酸味とタンニンがどんなお食事にもマッチ!
紅葉を先取りしたようなこっくりとした色合いも素敵です。

最後はフランス・ローヌのロゼワイン。
フランス3大ロゼワイン産地「プロヴァンス」、「タヴェル」、「アンジュ―」。このうちの一つ「タヴェル」のロゼです。
タヴェルのロゼワインはグルナッシュ主体で造られ、丸みがあり力強いアロマが特徴なんだそう。

~~~早速飲んでみました~~~

まず、私のイメージするロゼよりもかなり濃いめのお色に驚きました。
ラズベリーやイチゴに、グレープフルーツなど苦みを含む柑橘系の香り、少しスパイスっぽさも…?
常温で飲んだからか香りがよく広がります。飲み口には厚みがあって、コクが感じられる味わい。
余韻には優しい酸とタンニンがゆったりと続いていきます……色もかわいらしくて、このワイン、気に入りました♪

  

 

 

 まとめ

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赤、ロゼ、白、白と合計4本。
どれもタイプが全く違うので、飲み比べという感じにはなりませんでしたが、
比較することでそれぞれのワインの特徴がよりはっきりと感じられた気がしました。

自分で選ぶと好みの品種や産地をついつい選びがちですが、
誰かに選んでもらった、知らないワインを飲んでみるって意外と面白い!
思わぬ新発見があるかも知れません。

今回選んでいただいた4本はどれも美味しく面白いワインたちでした。
気になるワインはございましたでしょうか?ぜひぜひ試してみてください!